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事例紹介:集中コース(Sさん)

HSP・ノイローゼ等の症状で10年以上、通院・服薬されているSさん。効果的な解決法が見つからないまま、易疲労感や不安症状など、様々な生活上の困難に悩まされてきました。


はじめはキャリアアップを目的としてご相談頂きましたが、mokuhyooを通して生活習慣や根本的なものの考え方に、学習の継続が難しい真因があったことを自覚。ご相談頂いてから2ヶ月で、服薬管理等の生活習慣の改善や、自己否定的な習慣への気づきが得られ、QOLを大幅に向上することができました。



また、Sさんはご友人・ご家族にはしづらい気持ちの落ち込みや悩みについて、毎週お医者様でカウンセリングを受けており、コーチングの際にも時には数時間、延長してお話されることがあります。

病院でのカウンセリングではこれまでの1週間の気持ちの整理、コーチングではこれから1週間の問題解決への準備と、異なる観点でのアプローチを並行して活用されています。Sさんの取り組みはカウンセリングを受けているお医者様からも前向きな評価を頂き、周囲の方の理解を得ながら受講されています。


3ヶ月めである現在は、ご自身で転職の目標を立て、1年後の転職を目指して集中コースを継続されています。


Sさんのmokuhyooレポートはこちら

フェーズ1:目的と目標の見直し

Sさんからは当初、収入アップを目指して「MOS」というOfficeソフトの資格を取得したいというお話を伺っていました。


しかし、お話を伺ってみると、何の仕事に就きたいのか、希望年収はどの程度かという希望条件が不明確で、他の業種・職種に関する知識もあまりないようでした。


参考:Sさんの初回の聞き取り


そこで、1回目のコーチングでは、暫定的に目的をキャリアアップ、目標を学習の方向性を一緒に探ることと定めました。そして、ご本人の適性・指向を見極めるために、以下のような課題のご提案を行いました。


現在想定している、またはご希望に合いそうな職種について…

1)関連する資格についての、本の立ち読み・感想

2)勤務条件から、重視したい条件を明文化する

3)気に入った条件の職種に必要なジャンルの勉強・学習量を把握する


1)はご本人の適性から、2)はご本人の働き方やライフスタイルから、3)は適性とライフスタイルの両面を踏まえてのご意向を伺うことが目的です。


一方で、Sさんからは同時に「コミュニケーション力がない」「自分に自信がない」といったお悩みも伺っていました。しかし第一印象の限りでは、頭の回転が良く、ハキハキと喋り、不自然なほど欠点を感じないという特徴がありました。


このことから、ひとつの可能性として、極端に完璧主義であったり、労力を掛けるべき箇所に集中することが苦手なケースが想定されました。そこで、差し支えない範囲で生活習慣や日常生活で起きた出来事への感じ方について、追加で詳細なヒアリングを行い、苦手を突き止めることが目標の達成にも繋がると考えられました。


ご本人にもこのお話をしたところ、思い当たる節があること、人と接する上でのつらい気持ちを軽減したいこと、そしてヒアリングへの前向きなお返事を頂きました。


フェーズ2:課題の発見

2回め以降のコーチングでは、Sさんに関する特徴と課題が見えてきました。


まず、Sさんが苦手と仰っていたコミュニケーション力。物事を噛み砕いて説明するプレゼン能力については、飛び抜けて優れた能力をお持ちのようでした。しかし、その瞬間の情報のみから思いつきで状況判断を行う傾向から、他者との意思疎通については困難をきたしていることが分かりました。


自己肯定感の低さは、軸・視点の少なさが原因のひとつであるように思われました。結果として、思い込みや過度な落ち込みに陥り、日常生活に疲弊し、結果として目の前の物事に集中できない・先の物事に対する準備ができないことが最大の問題であるように見受けられました。


1)生活習慣の乱れ

タスク管理ツールの導入

例1:服薬や公共料金の振り込みなど、その日にやることを一日中考えてしまう。



2)感情のコントロールが苦手

メモの活用

例1:薬の飲み忘れや、買い物を忘れるなど、ひとつひとつの小さな失敗について強く落ち込み、物事が手につかなくなってしまう。

参考:メモに書いたご自身の標語と、3ヶ月で利用されたメモ



3)興味の向くものを見聞きすると、目的を忘れがち

自分のしようとしている行動が適切かどうか確認を行う


例1:課題図書の感想を聞いた際、本の装丁についての回答が返ってくる。

例2:映画など、演出に意図が存在する媒体へのレビューは得意だが、小説などの文字媒体では、文字の大きさや図の形に興味が向かい、内容が頭に入っていない。


4)評価軸の不足・優先順位を付けることが苦手

目の前の利益や刺激に流されがちである意識を持つ


例1:人から勧められたり、提案された物事について、自分で精査をせずに良いものだと判断しがち。

例2:資格などキャリアアップへの興味は強いが、転職を決めなければならない時期など、現実的な問題を忘れがち。


これらひとつひとつの課題に対処し、日常生活の疲労を軽減しながらも、Sさんご自身が根本的な問題解決力を身につけることが必要と考えられました。


フェーズ3:タスク管理能力と主体性の習得

→タスク管理ツールの活用例(Sさん):準備中


Sさんは継続が苦手とのことでしたが、ソーシャルゲームへのログインは毎日しているとのことでした。さらに付箋を使ったタスク管理について、やりがいを感じて楽しいと仰っていたことも踏まえ、カンバン方式のタスク管理ツールの導入を開始しました。

※タスク管理ツールの運用例


はじめはSさんの興味に合わせ、以下のようなサポートを行いました。

・タスク管理ツールの使い方を学べるチュートリアル

・ログインボーナスと称した、朝のタスクチェック作成

・デイリーミッションと称した、締切リスト作成


するとSさんは順調にタスク管理ツールを使いこなし、ご自身で服薬管理のタスクを作成、10年間で初めて一週間の服薬に成功したとのことでした。


その後も、課題の進み具合やヒアリングから、タスクの細分化についてのアドバイスや、タスク管理ツールを通じた声掛けを継続。メモ運用との相乗効果で、頭の中をやるべきことや失敗体験が占めてしまうことによる、易疲労感の大幅な軽減に成功しました。


フェーズ4:真因の発見

これまでのコーチングから、Sさんは目的思考・論理思考と、継続した学習が苦手であると考えられました。そこで一旦、課題図書として問題解決・論理思考に関する入門書を読んでもらい、感想を伺う取り組みを行いました。


するとSさんから「ピラミッドストラクチャーについて、直列と並列の区別が付かない」というお話がありました。


今までにも、目的に対する手段をひとつ思いついた段階で思考を辞めてしまい、結果として目標設定が適切でなく、挫折をしてしまったり、より目的に対する効果的な行動が取れない傾向が見られました。


効果的な学習のためにも、Sさんにはまず論理思考の実践的なトレーニングが必要であると考え、コーチングでは一旦、資格に関する学習は完全に休止。その週にあった出来事を事例として用いたケーススタディと、コーチングを踏まえてのご自身による課題管理を重視することとしました。



Sさんのmokuhyooレポートはこちら


今後のプラン

Sさんは現在、集中コースを継続中です。コース終了後は、以下のようなプランを視野に入れた受講を検討されています。

・集中コースを15周(現在、3周目。残り12周)

・相談コースを3周(3ヶ月)

・面接/ES対策オプション ・サブコーチオプション

Sさんは「転職だけ上手くいっても、続かないと意味がない。1年かけて就職活動と並行して、自力で生活改善を行えるようになりたい」とのご本人の希望から、長期的な受講を希望されています。 受講者の方のご状況や目標によって、適切なプラン選択は異なります。ご興味をお持ちの方は、まずはおためしプランの受講がおすすめです。 ご不明点などありましたら、オフィシャルLINE担当者ツイッターまで、お気軽にお問い合わせください。

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